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SONY SVR-515 [HDDレコーダー]

SONY SVR-515です。他社がまだビデオデッキを作っていた頃、ソニーはHDDで番組を録画できる本機を出していました。製品名はClip-On(クリップオン)といい、通称「クリポン」と呼ばれていました。

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前面部、電源オンにすると真ん中の青い部分が光ってカッコイイ。


SVR-515以外にもSVR-715という機種があり、SVR-715は前面部分や天版が豪華な作りになっています。リモコンも凝った作りになっています。

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背部、端子が豊富です。


SVR-515はSVR715の下位機種として後から発売されました。

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当時はまだピンプラグが主流でした。


SVR-515のスペックとして、HDDが40GB、消費電力が38W、 本体質量が約5kg。録画時間がLP(最低画質)モードで最長約26時間、SP(標準画質)で約13時間、HQ(最高画質)で約6時間です。

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ファンは外側には大きい物が1つ搭載されています。


ただ、このクリポン、HDDが換装できるのが大きな特徴。市販のパソコン用E-IDEのHDDに換装すれば80GBのものも使用可能となります。ただ、ハードの限界もありあまり大きな容量のHDDでも容量が80GBぐらいまでしか認識しなかったと思います。

CIMG2754-s.JPG
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天版を外した状態。


番組予約は今では当たり前ですが、当時としては画期的な電子番組表を使った予約が出来ました。
ビデオデッキからこれに変えたとき、画期的に予約が便利になりました。

CIMG2757-s.JPG
上側の基盤を外した状態。


また、単体で番組の分割が行えたりするのも画期的でした。

CIMG2756-s.JPG
ここまでバラすのにけっこうネジを外す必要があります。


但し、HDDしか搭載されていないのでDVDに書き出しは不可の為、SVR-515の外部出力にPanasonicのDMR-E20というDVDレコーダーを当時は接続して使っていました。

CIMG2758-s.JPG
電源部周辺


ちなみに当たり前な事ですが、搭載しているチューナーはアナログで、地デジには対応していません。

CIMG2759-s.JPG

市販のHDD(80GB)に換装していました。また、ファンも静音の物に変更しています。

元から付いているファンはサイレンみたいな音がするのでとても耐えきれず、静音の物に変更しました。
この機種の唯一の欠点が「動作音が五月蠅い」という点です。

CIMG2761-s.JPG
上側の基盤の裏側


物量を投資している感があります。当時の持っている技術をあるだけ詰め込んでこんな複雑な形になったんだと思います。

個体の中がかなり詰まっている感じがあります。




去年、機器が地デジへ完全移行したので処分しました。







2011.03.06 追記
当時、Cilp-onの中古を買って、余りにもファンとHDDの音が五月蠅いので独自にファンとHDDを換装しました。2005年頃に某掲示板にCilp-onの改造ネタを投稿したのですが、その頃の下書きが残っていたので追加掲載します。
また、当時の板の書き込みのキャッシュがまだ残っているようですhttp://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/sony/1107124666/

HNは「クリポン大好き♯みかん」「クリポン大好き♯みかん ◆HraLid1pYE」です。




「2台のクリポンを重ねて置いて快適に使う方法」が実はあるんです。
ちょっとした改造が必要ですが・・・。
この方法を使えば「厚紙でちょっとしたカバーを作る」「使わない方の受光部にシールを貼る」といった方法を使わなくても2台(いや、3台でも4台でも・・・10台でも)のクリポンを同じリモコン一つで別々に操作出来ます(但し、同時に複数を動かすには、ちょっとしたコツがいりますが・・・)。

リクエストがあれば、今週末あたりにカキコします。




ではでは、お約束通り、「2台のクリポンを重ねて置いて快適に使う方法」を紹介します。

>>630さん、鋭いですね!その通りです。

まず、クリポンをバラします。フロントパネルを取り外すと、リモコンの受光部分が左端に見えると思います。
その受光部と基盤を繋いでいる3つの線をニッパーで切断し、基盤側の3つの線に、それぞれ「赤」「黄」「緑」など、別々のリード線を半田ごてを用いて半田します。
ここで用意するのが「3回路2接点のトルグスイッチ」。このスイッチは大阪ならでんでんタウン、東京なら秋葉原の部品を扱っている店に行けば手に入ります。
このトルグスイッチの3回路それぞれの半田できる部分に、先程基盤に半田した線の端を半田します。
続いて、受光部分の3つの線にもリード線を半田し、そのリード線の端をスイッチの半田できる部分に半田します。
これで、トグルスイッチをオンにすれば、リモコン信号を受け付けるようになり、トグルスイッチをオフにすればリモコン信号を無視するようになります。




あとは、このトグルスイッチをフロントパネルに取り付ける訳ですが、私は「SYNC REC」の表示の下側あたりにドリルで穴を開けてトグルスイッチを付けています。少々見かけが悪くなります。また、内部のフレーム(ボンデ材の部分、つまり、フロントパネルの内部の鉄の板)に、トグルスイッチが一部干渉してしまうので、干渉する部分のボンデ材を切断する、もしくは曲げるという作業をする必要があります。
トグルスイッチを付ける場所は皆さんにお任せします。

一応この方法で、複数のクリポンを操作できます(トルグスイッチの「オン」「オフ」で簡単に切り替え可能になります)。


【注意事項】
 ① 電源は切ってから作業を行って下さい(プラグをコンセントから外すこと)。
 ② 静電気対策を十分に行ってから作業をして下さい。
 ③ 改造は自己責任でお願いします。 改造で何らかのトラブルが生じた(破損・データ消失など)場合は当方では保証しかねます。

次回予告
このスレでも色々な方が今までにも実践していますが、『クリポンの静音化(ファンとHDD)』を紹介します。




『クリポンの静音化(ファンとHDD)』のレポートが出来ましたのでアップします。

その前に、お約束ですが、一応書いておきます。

【注意事項】
 ① 電源は切ってから作業を行って下さい(プラグをコンセントから外すこと)。
 ② 静電気対策を十分に行ってから作業をして下さい。
 ③ 塗れた手で基盤を触らない(感電する場合があります)。
 ④ HDDを換装する場合は、録画してある番組を消化してから行うこと(システム上のHDDのフォーマットがらみ)。
 ⑤ 電源部を素手で触らない、基盤上にネジを落とさない(感電する場合があります)。
 ⑥ 必要以上の改造を行わない(あぼーんする場合があります)。
 ⑦ 改造は自己責任でお願いします。 改造で何らかのトラブルが生じた(破損・データ消失・感電・死亡など)
   場合は当方では保証しかねます。
 ⑧ 以上の内容を理解できない方、または以下の内容を読んでも理解できない方、自作パソコンの経験が無い方、
   ビデオデッキやラジカセを分解した事が無い方、ビデオデッキのコードの配線が出来ない方はこのカキコはスルーして下さい。




 今回検証に使ったのはMaxtorのHDD(4R080LO 6Y080LD)と、原器(SNE)のファン(S5500SILENT5 S4300SILENT5 S7000SILENT5)です。
 今回、静音改造に使用したクリポンはSVR-515で、HDDは1台搭載されているものです。比較改造の為、同じものを2台用意しました。


【HDDの紹介】
 まず、Maxtorの4R080LOを付けてテスト運用。若干HDD自体の音が気になりますが、デフォルトのHDD(カンタム)と比べると非常に静かです。録画している際のHDDのシーク音が少し大きいです。
 
 次に、Maxtorの6Y080LDを付けてテスト運用。4R080LOと比較するとHDD自体の音は静かで、録画している際のHDDのシーク音もほぼ聞こえないレベルです。


【ファンの紹介】
 まず、元から付いているファンについて、簡単に解説します。電源部のファンは、Panafloのもので、回転数は4000回転、最大風量は0.47m3/min、耐久時間は50.000h、騒音が31db以下です(店のパソコンのファンの売場で同型が売られていたのでパッケージの解説から引用)。




 原器(SNE)のファンS5500SILENT5を電源部のファンのコネクターに付けて検証。このファンは型番からも分かるように回転数は5500回転です。よって、デフォルトのファンより回転数が多いので問題はないと思います。以下に今回検証に使用したファンの回転数と騒音と耐久時間を挙げておきます。

  S5500SILENT5  回転数は5500回転  騒音は14db  耐久時間は100.000h 

  S4300SILENT5  回転数は4300回転  騒音は12db  耐久時間は100.000h

  S7000SILENT5  回転数は7000回転  騒音は13db  耐久時間は100.000h
 
 今回使用した原器(SNE)のファンは、すべてサイレント仕様になっているので、どのファンも動作音に問題はありませんでした。しかし、S7000SILENT5は、回転数が7000回転なので、若干五月蠅い感じでした。
 正直、デフォルトのファンの回転数が4000回転なので、S7000SILENT5の7000回転は必要ないと思います。

 一応ファンの付け方が分からない人の為に。市販されている原器(SNE)のファンに元々付いているコネクターは、クリポンにデフォルトで付いているファンのコネクターとは異なりますので、クリポンにデフォルトで付いているファンのコネクターを使用して下さい。



【静音化検証】
 今回は以下の組み合わせで検証してみました。

 静音化クリポン①
 換装HDD:Maxtor 6Y080LD 電源ファン:原器(SNE)S5500SILENT5 内部ファン:原器(SNES4300SILENT5
 ※内部ファンは、元からあったファン取り付け台を使わず、ファンの大きさに合わせて自作したものを使用。
 
 静音化クリポン②
 換装HDD:Maxtor 4R080LO 電源ファン:原器(SNE)S5500SILENT5 内部ファン:原器(SNES4300SILENT5
 ※内部ファンは、元からあったファン取り付け台を使わず、ファンの大きさに合わせて自作したものを使用。

 電源ファンの原器(SNE)S5500SILENT5は、元々クリポンに付いていたファンよりも大きさが小さいので、ネジ一本(ナ ベネジ)で固定しています。デフォルトと同じ大きさの原器(SNE)のファンも売場にありましたが、電源基盤にファンの一部が干渉してしまう為、ニッパーなどでファンの側面をカットする必要があったり、小型のファンと比べると若干動作音が大きい場合があるので、今回は検証から外しました。
 また、同様に内部のファンの原器(SNE)S4300SILENT5もデフォルトのものより小さいものを使用しています(今回使用した電源部のファンより小さい)。これは、内部で大きいファンを使用した場合、どうしても音がこもる為で、ファン自体は小型ですが、デフォルト(デフォルトの内部に付いていたPanafloのファンは確か回転数が5000回転位だったと思います)のものと比べると若干回転数が少ないですが、問題ないと思います(心配な方は内部ファンもS5500SILENT5を付けて下さい。その場合は、S4300SILENT5と比べると若干騒音が増えると思います)。




 静音化クリポン①は、非常に静かです。2メートルくらい離れた所からだと、耳を少しすませば動作音が聞こえる程度です。

 静音化クリポン②は、やはり少し騒々しい感じです。2メートルくらい離れた所でも音が少し気になります。

 ※但し、ラックに入れた場合や、そのまま置いている状態などの使用環境により異なります。


 この検証から、同じファンを使用していてもHDDによって騒音は左右されることが分かりました(同一メーカーのHDDであっても、型番によって動作音の大きさが異なる)。

 また、動作時に振動が共鳴して音が大きくなっている場合もあるので、クリポン本体の下に付いている4つのゴム足に衝撃を吸収するスポンジ系やジェル系の素材を付けるのもいい方法かも知れません。

 更に、クリポンを部屋のコーナー部分に置いたりすると、動作音(主にファンの音)が、壁で反射して大きくなる場合があります。コーナー以外の壁でも同じ事が起こりうるので、なるべく壁から離して置いて使うことをお勧めします。




 個人的な静音化は「静音化クリポン①」のHDDとファンの組み合わせをお勧めします。


 静音化してから半年以上になりますが、2台とも今のところ問題は起きていません。

 回転速度を変化できる温度センサー付きのファンも使用可能であるという情報を聞いたことがあります。クリポンのファンのコネクターを差すソケットが3本ピンなのに対して、実際にファンに使っているのは2ピンだけなので、取り付ければ動くかも知れませんが、当方では「静音化クリポン①」の仕様で満足していますので、あえてそれは行いません。チャレンジしたい方は自己責任でお願いします。


 今回の検証はあまり役に立たなかったかも知れませんが、皆さん、色々なファンとHDDの組み合わせで静音化にチャレンジしてみて下さい。
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